Author:
岩本篤志 (IWAMOTO Atsushi )
Publisher:
角川学芸
Publication Year:
2015
Abstract:
初年度は、多くの応募の中から本学文学部史学科の岩本篤志専任講師の『唐代の医薬書と敦煌文献』が選ばれました。本書は約300頁におよぶ充実した内容を誇るものであり、日本・中国・フランス・イギリスに分散する敦煌文献の断片から唐王朝の勅撰医薬書『新修本草』の復元と分析をおこなった画期的なものです。
Table of Contents:
導論 南北朝から隋唐の医薬と社会 — おもに出土文献とのかかわりからみた
第一部 北朝における医事制度 — 尚薬典御・徐之才を中心に
第1章 北斉政権の成立と「南士」徐之才
第2章 北斉・徐之才『薬対』と尚薬局の誕生
第3章 南北朝から隋唐への医薬書の継承ー『史記』正義・索隠所引『薬対』考
第二部 唐朝における医事制度と本草書 — 敦煌本『新修本草』の研究
第4章 『新修本草』序例の研究ー敦煌秘笈本を中心に
第5章 唐朝の医事政策と『新修本草』— 本草書と土貢
第6章 紙背からみた敦煌における『新修本草』
第7章 貝葉形本草考ー敦煌における本草書と社会
第8章 敦煌本『新修本草』校注
第三部 西域出土文献と日本文化
第9章 六朝隋唐五代と日本における『霊棋経』
第10章 敦煌吐魯番「発病書」小考—ロシア・ドイツ蔵文献の試釈と『占事略決』と
の比較を通して
結論
あとがき
索引
英文目次
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