Friday, January 1, 2021

秦帝国の誕生: 古代史研究のクロスロード

Editors:
籾山明 (Akira Momiyama)
ロータール・フォン・ファルケンハウゼン (Lothar von Falkenhausen)

Publisher:
六一書房

Publication date:
December 2020




Abstract:
英語圏・日本語圏双方の研究者による文献史学と考古学の研究成果を示し、始皇帝の統一に至る秦の歴史を展望する。2018年5月19日に開催のシンポジウム「秦帝国の誕生: 英語圏の研究者との対話」の報告をもとに、特別寄稿を加えた論集です。

「古代史研究のクロスロード」を副題とする本書は、日本語圏と英語圏、文献史学と考古学、それぞれの研究の流れが交差する地点に立って、始皇帝の統一に至る秦の歴史を展望する試みである。秦の自己意識と他者認識の変遷、考古学から見た秦国の経済、文書行政の開始と展開、『史記』の秦史叙述の独自性、西欧諸言語による秦史研究の動向など、帝国の誕生を論じた多彩な諸篇に加え、戦国都市の比較の中で秦の特性を浮き彫りにした一章が含まれる。巻末に載せた「西欧言語による秦史研究文献目録」は、欧米の研究に直接触れようとする読者にとって絶好の手引きとなろう。

Table of Contents:
まえがき
第1章 秦の自己意識と他者認識(渡邉英幸)
第2章 考古学からみた秦の経済状況(ロータール・フォン・ファルケンハウゼン/籾山明 訳)
第3章 文書行政のはじまり(高村武幸)
第4章 『史記』の秦史認識(吉本道雅)
第5章 西欧言語による秦史研究の最新動向(ロビン・D・S・イェイツ/籾山明 訳)
コメント1 文字資料と物質文化(上野祥史)
コメント2 秦史の全体像復元のために(土口史記)   
特別寄稿 戦国諸国家の統治の特質 都市支配の側面から(江村治樹)
あとがき
西欧言語による秦史研究文献目録(ロビン・D・S・イェイツ)(Robin D.S. Yates)


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