若江賢三 (WAKAE Kenzo)
Publication Year:
2015
Publisher:
汲古書院
Table of Contents:
第一部 秦漢の律と文帝の刑法改革
序 章 隷臣妾と爵の価格――秦漢律における労役刑把握の基礎――
第一章 三族刑と誹謗妖言令の除去を巡って
収律相坐法の除去/誹謗妖言令の除去/三族刑について/班固の視角
第二章 髠刑および完刑を巡って 臣瓚説への批判/完と耐/髠鉗城旦舂
第三章 秦律における盗罪とその量刑――ことに盾・両・甲の銭額について――
秦律における貲額の単位と爵価について/盗罪における貲額/盗罪の量刑
としての労役刑と貲罪――漢律との比較――
第四章 秦律中の隷臣妾 黄展岳説の検討/隷臣妾の労役内容
第五章 隷臣妾の刑期について 高恒氏の無期刑説について/隷臣妾の刑期
第六章 秦律中の城旦舂 城旦舂の刑名/城旦舂の労役/城旦舂と隷臣妾
第七章 秦律および初期漢律における「刑城旦舂」
第八章 秦漢律における司寇と隠官――刑と身分――
第九章 秦漢時代の鬼薪白粲
第一〇章 「罪人有期」について
『漢旧儀』の記述/文帝の刑法改革/隠官と司寇
第一一章 秦漢律における労役刑の実態――繫城旦舂の役割――
第二部 秦漢刑法史研究
秦漢律における不孝罪
秦代に見られる不孝罪
漢代の不道罪
漢代の不敬罪
『張家山漢墓竹簡』奏讞書の和姦事件に関する法の適用
伝統中国における禁錮
『元典章』および『唐律疏議』に見られる伝統中国の不孝罪
悪逆罪について/唐律における不孝罪/元代の不孝罪
伝統中国における「孝」と仏教の〈孝〉思想
原始仏教における〈孝〉思想/伝統中国における不孝罪の変遷/中国仏教における〈孝〉思想
第三部 中国古代史の基礎的研究
『漢書』食貨志の「黄金方寸、而重一斤」について
『睡虎地秦墓竹簡』の效律の規定と度量衡/『里耶秦簡』および『嶽麓書院蔵秦簡』に見られる
甲の額と爵価/黄金方寸と標準金塊
中国の古尺について
漢代の穀価
漢の俸給制
『史記』列伝のテーマについて
司馬遷の思想的立場と循環史観
あとがき・初出一覧・索 引
No comments:
Post a Comment