Author:
榎本 あゆち (Enomoto Ayuchi)
Publication date:
October 22, 2020
Publisher:
汲古書院
Table of Contents:
序 文
第一編 南朝寒門寒人研究
第一章 梁末陳初の諸集団について
――陳覇先軍団を中心として――
一 陳覇先集団の形成過程
二 広州の陳覇先グループ
三 嶺南地方と江南将帥層
四 陳覇先グループと嶺南・南川の土豪
五 梁末陳初の諸集団
六 南朝後期の任侠的結合関係
第二章 東晉・南朝の民衆運動と水上交通
――南康の営民鵃舟了船の越人――
一 六朝期の南康郡について
二 東晉末期盧循北上期の南康と原住種族、及び水上交通者
〔南康の木客/南康の営民〕
三 梁末陳初の南康と水上交通者
〔梁末南康における在地勢力と嶺南洗氏/南康周辺地域の水上交通者
――特に鵃舟了船の越人について――〕
四 劉宋期から梁末にいたる南康について
第三章 劉孝標をめぐる人々――南朝政治史上の平原劉氏――
一 劉孝標の出生と北魏における生活
二 南朝への帰還と南斉時代
〔孝標と崔慰祖/南斉武帝死後の政治史と孝標〕
三 梁代の劉孝標と平原劉氏
〔梁天監年間の孝標の活動とその記録をめぐる問題
――所謂錦被事件 を中心として――/劉杏兄弟と孝標
――類書編纂の系譜に関連して――〕
おわりに――残された課題
第四章 南朝貴族と軍事
――南斉の雍州刺史王奐を中心として――
一 南朝貴族と中央・地方軍
二 王奐の出自と劉宋期の経歴
三 南斉期の王奐
〔王奐と南蛮府・江州軍府の廃止/王奐の領軍将軍就官と護軍将軍人事
/雍州刺史就任をめぐって/反乱〕
おわりに――残された課題
第一編 南朝寒門寒人研究
第一章 梁末陳初の諸集団について
――陳覇先軍団を中心として――
一 陳覇先集団の形成過程
二 広州の陳覇先グループ
三 嶺南地方と江南将帥層
四 陳覇先グループと嶺南・南川の土豪
五 梁末陳初の諸集団
六 南朝後期の任侠的結合関係
第二章 東晉・南朝の民衆運動と水上交通
――南康の営民鵃舟了船の越人――
一 六朝期の南康郡について
二 東晉末期盧循北上期の南康と原住種族、及び水上交通者
〔南康の木客/南康の営民〕
三 梁末陳初の南康と水上交通者
〔梁末南康における在地勢力と嶺南洗氏/南康周辺地域の水上交通者
――特に鵃舟了船の越人について――〕
四 劉宋期から梁末にいたる南康について
第三章 劉孝標をめぐる人々――南朝政治史上の平原劉氏――
一 劉孝標の出生と北魏における生活
二 南朝への帰還と南斉時代
〔孝標と崔慰祖/南斉武帝死後の政治史と孝標〕
三 梁代の劉孝標と平原劉氏
〔梁天監年間の孝標の活動とその記録をめぐる問題
――所謂錦被事件 を中心として――/劉杏兄弟と孝標
――類書編纂の系譜に関連して――〕
おわりに――残された課題
第四章 南朝貴族と軍事
――南斉の雍州刺史王奐を中心として――
一 南朝貴族と中央・地方軍
二 王奐の出自と劉宋期の経歴
三 南斉期の王奐
〔王奐と南蛮府・江州軍府の廃止/王奐の領軍将軍就官と護軍将軍人事
/雍州刺史就任をめぐって/反乱〕
おわりに――残された課題
第二編 南北朝中書舎人研究
第五章 梁の中書舎人と南朝賢才主義
一 梁代中書舎人と賢才主義
〔初期(天監年間)の中書舎人/中期(普通年間)以降の中書舎人/
礼学と政治世界〕
二 梁代中書舎人の変容とその諸要因
〔舎人の兼官について/賢才主義と門閥貴族/貨幣経済と舎人〕
おわりに――南朝賢才主義の行方――
第六章 北魏後期・東魏の中書舎人について
一 南北朝の中書舎人と賢才主義および兼官制
二 北魏孝文・宣武帝期の中書舎人
三 孝明帝期の中書舎人
四 孝荘帝期・東魏の中書舎人
おわりに――北魏後期・東魏の舎人と兼官制
第七章 北斉の中書舎人について
――顔之推、そのタクチクスの周辺――
一 文宣帝期の中書舎人
〔軍務官としての舎人/二重国都・尚書制と舎人〕
二 北斉後期の中書舎人
〔軍務官と北斉後期政治史/後期舎人達〕
第八章 西魏末・北周の御正について
一 西魏末から北周明帝期まで
二 武帝即位から字文護の死まで
三 武帝親政期
四 宣帝期
第五章 梁の中書舎人と南朝賢才主義
一 梁代中書舎人と賢才主義
〔初期(天監年間)の中書舎人/中期(普通年間)以降の中書舎人/
礼学と政治世界〕
二 梁代中書舎人の変容とその諸要因
〔舎人の兼官について/賢才主義と門閥貴族/貨幣経済と舎人〕
おわりに――南朝賢才主義の行方――
第六章 北魏後期・東魏の中書舎人について
一 南北朝の中書舎人と賢才主義および兼官制
二 北魏孝文・宣武帝期の中書舎人
三 孝明帝期の中書舎人
四 孝荘帝期・東魏の中書舎人
おわりに――北魏後期・東魏の舎人と兼官制
第七章 北斉の中書舎人について
――顔之推、そのタクチクスの周辺――
一 文宣帝期の中書舎人
〔軍務官としての舎人/二重国都・尚書制と舎人〕
二 北斉後期の中書舎人
〔軍務官と北斉後期政治史/後期舎人達〕
第八章 西魏末・北周の御正について
一 西魏末から北周明帝期まで
二 武帝即位から字文護の死まで
三 武帝親政期
四 宣帝期
第三編 南朝帰降北人研究
第九章 帰降北人と南朝社会
――梁の将軍蘭欽の出自を手がかりに――
一 北族蘭氏
〔蘭欽の事蹟とその伝について/五胡十六国期の蘭氏
/北魏期の蘭氏/北魏末以降の蘭氏〕
二 北魏南辺城民
〔南辺城民の構成要素とその境遇
/南北両王朝国境地帯における貨幣流通経済の影響〕
第十章 南斉の柔然遣使 王洪範について
――南朝政治史における三斉豪族と帰降北人――
一 王洪範の遣使をめぐる国際情勢
二 王洪範の出身と遣使までの経歴
三 帰朝後の王洪範と南斉軍事史
〔永明期――梁州と三斉豪族――/武帝の死から明帝即位まで
――明帝と三斉豪族――/建武年間――北魏との戦いと王洪範の死――〕
第十一章 侯景の乱前史
――寿春・帰降北人・蛮・在地豪族をめぐって――
一 東晉から南斉にかけての寿春
二 北魏の寿春占領とその影響――在地豪族と南北境界線上の蛮――
三 北魏の寿春支配
四 梁軍の寿春攻撃――北魏南辺軍鎮の動揺と帰降北人・蛮の南叛――
五 梁の寿春奪還――淮水堰建設と帰降北人王足――
六 侯景と寿春――梁王朝と在地社会――
おわりに――武帝と帰降北人、および中原の夢――
第四編 南朝関連史料研究
第十二章 姚察・姚思廉の「梁書」編纂について
――臨川王宏伝を中心として――
一 『梁書』をめぐる趙翼と朱希祖の見解
二 『梁書』と『南史』の臨川王宏伝
三 臨川王宏の官歴についての『梁書』の記載
四 呉興武康の姚氏と臨川王家
第十三章 『南史』の説話的要素について
――梁諸王伝を手がかりとして――
一 『南史』と『梁書』の梁諸王伝
〔両書の比較/『南史』梁諸王伝中の小説的要素〕
二 北朝後期士大夫社会における談論の風潮
〔『冤魂志』中の説話「蕭続」について/『談藪』と旧北斉系士人社会〕
第十四章 再び『南史』の説話的要素について
――蕭順之の死に関する記事を手がかりとして――
一 蕭鸞擁立をめぐる『南史』の記述について
二 南斉王室における同族対立について
三 『南史』中の蕭衍像
四 旧北斉系士人と李延寿
第十二章 姚察・姚思廉の「梁書」編纂について
――臨川王宏伝を中心として――
一 『梁書』をめぐる趙翼と朱希祖の見解
二 『梁書』と『南史』の臨川王宏伝
三 臨川王宏の官歴についての『梁書』の記載
四 呉興武康の姚氏と臨川王家
第十三章 『南史』の説話的要素について
――梁諸王伝を手がかりとして――
一 『南史』と『梁書』の梁諸王伝
〔両書の比較/『南史』梁諸王伝中の小説的要素〕
二 北朝後期士大夫社会における談論の風潮
〔『冤魂志』中の説話「蕭続」について/『談藪』と旧北斉系士人社会〕
第十四章 再び『南史』の説話的要素について
――蕭順之の死に関する記事を手がかりとして――
一 蕭鸞擁立をめぐる『南史』の記述について
二 南斉王室における同族対立について
三 『南史』中の蕭衍像
四 旧北斉系士人と李延寿
あとがき――「越境者の肖像」によせて――
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