Author:
土肥 義和 (DOHI Yoshikazu )
Publication date:
July 2020
Publisher:
汲古書院
Table of Contents:
序 土肥史学と敦煌・吐魯番文書研究(氣賀澤保規)
自 序
前篇 唐代律令制関係文書の研究
第一部 唐代均田制の実施関係文書の研究
はじめに
――わが国における唐代均田制研究の課題――
第一章 唐令より見たる現存唐代戸籍の基礎的研究
――均田制施行との関連において――
一 はじめに
二 現存唐代戸籍の書式
三 燉煌県開元四年・十年籍稿(P三八七七V)にみえる給田記載
四 おわりに
第二章 唐代燉煌戸籍の居住園宅について
――その班給と田土の地割とに関連して――
第三章 唐代西州における均田制の開始
――貞観十四年九月の手実を中心に――
第四章 唐代均田制の給田基準攷
――とくに吐魯番盆地の実例を中心に――
第五章 唐代均田制下における燉煌の田土給授について
一 はじめに
二 燉煌県受田簿断簡と付着紙片
三 燉煌県受田簿の外形的特徴と成立年代
四 燉煌県受田簿の特質
五 おわりに
第六章 唐開元十六年燉煌県史氾知節請給田土衛志曹大慶牒の一分析
はしがき
一 文書の概観
二 文書の記載形式上の特徴
三 文書の内容分析
む す び
まとめ 唐代における均田法施行の史料雑抄
序 言
一 西州高昌県等狭郷の給田記録
二 沙州燉煌県寛郷の給田申請牒について
むすびに代えて――均田法下の嶺南地区
第二部 令文関係文書の研究
第一章 永徽二年東宮諸府職員令の復元
――大英図書館蔵同職員令断片(S一一四四六)
の発見に際して――
一 永徽二年職員令復元の経緯
二 新発見職員令断片と他断巻との接続状況
三 永徽二年職員令の外形的特徴
四 編纂者記載と撰上期日
第二章 唐考課令等写本断片(Дx六五二一)等
――開元二十五年撰『格式律令事類』に関連して――
一 問題の所在
二 本断片(Дx六五二一)の条文復元
三 条文復元にかかわる史料と解釈
むすびにかえて――本断片の特質――
後篇 燉煌帰義軍期の政治社会および仏教教団関係文書の研究
第一部 帰義軍節度使支配期(唐晩期・五代・宋初)の政治社会と仏教教団
第一章 帰義軍節度使支配期(唐晩期・五代・宋初)の政治社会
第一節 帰義軍(唐後期・五代・宋初)時代
一 はじめに――帰義軍節度使の燉煌支配
二 帰義軍の行政的支配機構
三 胡漢雑居の住民構成
四 帰義軍と燉煌仏教教団
五 莫高窟千仏洞と帰義軍
六 むすびにかえて
第二節 燉煌発見唐・回鶻間交易関係漢文文書断簡考
一 はじめに
二 文書断簡の復元とその外形的特徴
三 唐・回鶻間交易文書の一分析
四 むすびにかえて
第三節 燉煌文書をめぐる堀敏一先生の思い出
――付「戌年六月十八日諸寺丁壮車牛役部(S五四二V)」に見える燉煌寺戸の
性格に関する若干の考察――
第二章 燉煌仏教教団十六大寺から十八大寺の成立と蘭若
一 莫高窟と窟寺
二 莫高窟の性格
三 燉煌仏教教団大寺の増建
四 燉煌の蘭若
第三章 燉煌莫高窟の性格
一 莫高窟景観
二 莫高窟で催された燃燈会
三 燉煌仏教教団と窟寺と三所禅窟
第四章 燉煌莫高窟を支えた人達
第一節 燉煌莫高窟を支えた人達
――燉煌研究院編『莫高窟供養人題記』の数量的分析――
一 はじめに
二 『供養人題記』に見える九・十世紀の窟龕数について
三 『供養人題記』に見える供養者の姓氏別分布の一特色
四 九・十世紀における莫高窟の造営者たち
第二節 燉煌莫高窟供養人図像題記について
――その配置を中心に――
第二部 燉煌「社」集団の組織と特色
第一章 唐・北宋間の「社」の組織形態に関する一考察
――燉煌の場合を中心に――
第二章 唐・北宋の間、燉煌の杜家親情社追補社条(S八一六〇RV)について
はしがき
一 杜家親情社追補社条の記載形式上の特徴
二 杜家追補社条の条規
三 杜家追補社条に見える贈例
四 杜家追補社条に見える三駄と三贈(請贈)
五 杜家追補社条の作成年代
六 杜家追補社条に見える親情
おわりに
第三部 燉煌文献の性格とその封蔵
曹氏帰義軍後期、燉煌管内仏教教団の写経事業記録の分析
――「燉煌遺書」の性格を探って――
はじめに
一 九八〇年代以降、燉煌管内仏教教団の主要な写経記録の分析
二 九八〇年代―一〇〇二年代燉煌管内仏教教団の写経人・勘経人の人名一覧
三 写経人・勘経人の身分構成
四 十世紀後期以降の経巻包装紙より見た蔵経写経
おわりに
附論 燉煌文書の魅力
ウィグルと中国の朝貢貿易
道円に関する文書
三つの疑問
初出一覧
あとがきにかえて
土肥先生の西域文書に取り組む研究姿勢について(石田勇作)
土肥義和先生の「龍朔二年(六六二)高昌県思恩寺僧籍」釈読(速水 大)
十世紀末期から十一世紀初期の燉煌写経事業において武周新字が用いられている
点への指摘の重要性(十時淳一)
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