Monday, November 25, 2019

グローバル・ヒストリー

Author: 
妹尾達彥 (Tatsuhiko Seo)

Publisher: 
中央大学出版部

Publication date: 
May 2018



Abstract:

従来とは異なる見方で人類の歴史を読み解き、人類共生の道を求める21世紀の世界史教科書。 内陸部から沿海部に交通の幹線が移動することによって、人類の政治や軍事、経済、社会の組織、 宗教、思想のあり方が大きく変貌していき、現代世界がつくられていくことを、豊富な図を駆使して体系 的かつ具体的に論じる。前3000年紀における都市と国家の形成から今日までの世界の歴史を読み 解く鍵は、交通史と都市史にある。ユーラシア大陸東部の歴史を一つのモデルとして世界史の構造を さぐり、21世紀の混沌を生きる人々に新しい歴史像を提供する。

Table of Contents:

第1部 グローバル・ヒストリーの理論と方法
第1講 人類史の大きな流れを把握する
第2講 3つの仮説 ─生態環境の境域で国家がつくられる─
第3講 前近代の世界システム ─生態環境と広域経済圏─
第4講 空間の分類 ─ユーラシア大陸東部・中央部・西部という空間設定の提唱─
第5講 時間の区分 ─4~7世紀と16~18世紀を画期とする三時期区分─

第2部 グローバル・ヒストリーの三段階─古典国家・農牧複合国家・近代国民国家─ 
第6講 初期国家 ─国家の始まり─
第7講 古典国家 ─前1000年紀における遊牧国家の形成と農業国家の再編─
第8講 農牧複合国家 ─4~7世紀の混乱と農牧複合の構築─
第9講 世界宗教圏 ─広域経済圏の形成と個人意識の確立─
第10講 都城時代の誕生 ─東アジアの都城時代と日本の建国─
第11講 “商業帝国" の交替 ─ソグド商人からイスラーム商人へ─
第12講 古典文化の復興運動 ─ユーラシア大陸の複数のルネサンス─
第13講 西欧の勃興と全球史(グローバルヒストリー) ─沿海都市網の拡大と近代国家の形成─
第14講 国民広場の誕生 ─視覚化される20世紀と目に見えない21世紀─

第3部 グローバル・ヒストリーとしての現在と未来 
第15講 これからの世界:ユーラシア大陸経済圏の形成

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