Author:
柿沼 陽平 (Kakinuma, Yōhei)
Publisher:
吉川弘文館
Publication Date:
January 2015
Abstract:
人間の貨幣への欲望はいつ生じたのか。中国古代の出土資料をもとに貨幣の起源を探り出し、秦漢帝国が「貨幣統一」をめざした真相に迫る。また、商品売買と価格競争の実態や、官吏の給与体系、貧民街の様相にいたるまで、人びとの日常的な生活風景を活写。貨幣の社会的意味と、贈与に関わる慣習や作法を解き明かして、現代貨幣の意義をも照射する。
Table of Contents:
中国古代貨幣の世界へ―プロローグ
貨幣と国家
中国貨幣史の源流
半両銭の形と意味
戦国秦と半両銭
帝国貨幣の胎動
競合する貨幣たち
戦国秦漢時代の物価制度
価格競争のゆくえ
複数貨幣の並存と競存
並存する経済圏
中国古代の市場で買う
人びとをつなぐ貨幣
生計と日常
富貴を欲し、貧賎を悪む
買物帰りの風景
交換の原理と場
貨幣と贈与の作法
中国古代貨幣の特殊性―エピローグ
No comments:
Post a Comment