Author:
佐藤信弥 (Sato, Shinya)
Publisher:
中央公論新社
Publication Date:
September 20, 2016
Abstract:
紀元前11世紀から前256年まで続いた古代中国の王朝である周。太公望や周公旦などの建国の功臣、孔子や老子といった諸子百家、斉の桓公ら春秋の五覇などが名高い。また、封建制や共和制など、周に由来するといわれる政治システムは多く、孔子ら儒家によって理想化されて伝えられてきた。では、その実態はいかなるものだったのか。近年、陸続と発掘される金文や甲骨文などの当時の史料から、王朝の実像を再現する。
Table of Contents:
はしがき
序章 新出史料から明らかになる周代の歴史
一 伝世文献と出土文献
二 西周期と東周期
第1章 創業の時代―西周前半期Ⅰ
一 王朝成立以前
二 殷周革命
三 反逆する殷の遺民
第2章 周王朝の最盛期―西周前半期Ⅱ
一 諸侯の封建
二 周王の主催する会同型儀礼とは
三 南征に斃れた昭王
第3章 変わる礼制と政治体制―西周後半期Ⅰ
一 礼制改革
二 王朝を動かす執政団
第4章 暴君と権臣たち―西周後半期Ⅱ
一 追放された暴君
二 中興の光と闇
三 西周の滅亡
第5章 周室既に卑し―春秋期
一 周の東遷
二 覇者、斉の桓公と晋の文公
三 東周王朝の祀と戎
第6章 継承と変容
一 礼制の再編、孔子の登場
二 断章取義する春秋人
終章 祀と戎の行方―戦国期以後
一 王朝の終焉
二 周の祀は継承されたか
あとがき
主要参考文献
図版出典
引用金文等索引
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