Editors:
六朝楽府の会
Publisher:
和泉書院
Publication Date:
2016.2.26
Abstract:
『隋書』音楽志は、南北朝から隋朝に至る音楽の変遷を記録した通史であり、そこには、南北・東西音楽の交流と融合、日本雅楽の淵源となる西域音楽の東漸、理想の楽をめぐる国家的論争、儀礼・祭祀音楽の式次第他、古代音楽の実態が克明に描かれる。南北朝・隋唐史研究のみならず、中国学全般、ひいては日本古代史、日中交渉史、東洋音楽史等、東アジアの学術史を理解する上での基礎史料である。
本書は、中国古代音楽の事典的性質も備え、原文・書き下し文・現代語訳のほか、語注には、語句の出典・用例などを豊富に示し、音楽用語や歴史的背景についても詳細な解説を加えた。巻末には人名索引、楽曲・書名索引、事項索引を付す。
Table of Contents:
序
前言
凡例
『隋書』音楽志上
(1) 楽の起原とその展開―古代から北魏まで―
(2) 梁王朝の宮廷音楽―武帝の楽制改革―
(3) 梁王朝の宮廷音楽―武帝の楽律改革―
(4) 梁王朝の宮廷音楽―武帝の郊廟楽改革・懸鐘磬の法―
(5) 梁王朝の宮廷音楽―祭祀儀礼の次第―
(6) 梁王朝の宮廷音楽―燕饗楽・百戯―
(7) 梁王朝の宮廷音楽―鼓吹楽・歌謡・仏曲―
陳王朝の宮廷音楽―武帝期の雅楽―
(8) 陳王朝の宮廷音楽―祭祀儀礼の次第・燕饗楽・百戯―
『隋書』音楽志中
(9) 北斉王朝の宮廷音楽―北斉の雅楽・祭祀儀礼の次第―
(10) 北斉王朝の宮廷音楽―鼓吹楽・雑楽―
(11) 北周王朝の宮廷音楽―北周の雅楽・祭祀儀礼の次第―
(12) 北周王朝の宮廷音楽―燕饗楽・百戯・鼓吹楽―
(13) 隋王朝の宮廷音楽―高祖の楽制改革―
(14) 隋王朝の宮廷音楽―鄭譯の楽律改革―
『隋書』音楽志下
(15) 隋王朝の宮廷音楽―南朝雅楽の流入―
(16) 隋王朝の宮廷音楽―牛弘の楽制改革1―
(17) 隋王朝の宮廷音楽―牛弘の楽制改革2―
(18) 隋王朝の宮廷音楽―懸鐘磬の法―
(19) 隋王朝の宮廷音楽―開皇年間の雅楽・祭祀儀礼の次第―
(20) 隋王朝の宮廷音楽―開皇年間の燕饗楽・楽制改革の終結―
(21)隋王朝の宮廷音楽―煬帝期の郊廟楽改修―
(22)隋王朝の宮廷音楽―煬帝期の懸鐘磬改修―
(23)隋王朝の宮廷音楽―雅楽器―
(24)隋王朝の宮廷音楽―七部楽1―
(25)隋王朝の宮廷音楽―七部楽2―
(26)隋王朝の宮廷音楽―七部楽3・百戯―
(27)隋王朝の宮廷音楽―鼓吹楽―
人名索引
楽曲・書名索引
事項索引
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