Tuesday, March 31, 2015

史記秦漢史の研究

Author:
藤田勝久

Publication Year:
2015

Publisher:
汲古書院

Table of Contents:
はしがき
序 章 簡牘・帛書の発見と『史記』研究
一 『史記』注釈と出典研究
二 『史記』の素材と出土資料
〔『史記』の年代学と出土資料/記事資料と出土書籍/秦漢資料と『史記』の取材〕
三 漢太史令と出土資料〔黄老思想、天文の資料/史に関する規定〕
四 『史記』成立の諸問題〔古伝説・説話と公羊学/『史記』『漢書』の編集〕

第一章 司馬遷と《太史公書》の成立
一 司馬談の遺言をめぐって         
二 漢太史令の役割
三 武帝の時代―封禅と太初改暦       
四 《太史公書》の成立

第二章 司馬遷の旅行と取材
一 二十歳の旅行について―司馬遷の生年   
二 司馬遷の旅行と見聞
三 帝王の遺跡と諸民族―年代観と世界観   
四 屈原・賈誼の人物評価

附篇一 『史記』陳渉世家のフィールド調査
一 『史記』陳渉世家の歴史叙述  
二 陳楚故城と楚王墓、楚墓  
三 陳渉の郷里・陽城古城

附篇二 『史記』の編集と漢代伝承
一 『史記』にみえる漢代の伝承  
二 「鴻門の会」の伝承―樊噲列伝  
三 『楚漢春秋』と漢代伝承―項羽本紀

第三章 『史記』秦始皇本紀の歴史叙述
第一節 始皇帝と秦帝国の興亡
一 始皇帝の統一をめぐって―本紀(一)   
二 始皇帝の統一事業と巡行―本紀(二)
三 『史記』秦始皇本紀の歴史観―本紀(三)
第二節 始皇帝と諸公子について
一 始皇帝の夫人と扶蘇―婚姻と外交政策   
二 二世皇帝と諸公子の出自について
三 秦帝国の政権構造と諸国

第四章 『史記』と里耶秦簡―秦帝国の地方社会
一 洞庭郡の里耶古城をめぐる情勢  
二 里耶秦簡にみえる郡県制   
三 秦帝国の滅亡と地方社会

第五章 『史記』秦漢史像の復元―陳渉、劉邦、項羽のエピソード
一 『史記』陳渉世家の地方社会  
二 『史記』高祖本紀の地方社会  
三 『史記』項羽本紀の社会情勢

第六章 『史記』項羽本紀と秦楚之際月表―楚と漢の歴史観
一 『史記』項羽本紀の構成         
二 『史記』秦楚之際月表の構成 
三 戦国・秦漢における諸国の暦法      
四 『史記』にみえる楚・漢の評価

第七章 項羽と劉邦の体制―秦と楚の社会システム
一 秦代の地方統治と情報伝達   
二 秦の滅亡と項羽の体制     
三 楚漢戦争期の体制と戦略

第八章 『史記』呂后本紀の歴史観
一 『史記』にみえる呂后の人物像 
二 『史記』呂后本紀の素材と編集 
三 『史記』呂后本紀の歴史観

第九章 『史記』漢代諸表と諸侯王
第一節 張家山漢簡「秩律」と漢王朝の領域
一 「秩律」にみえる県の所属         
二 「秩律」にみえる漢王朝と諸侯王国
〔代国をめぐって/長沙国と武陵郡をめぐって/楚国をめぐって/梁国と淮陽国をめぐって〕
三 張家山漢簡「秩律」と楚国の領域

 第二節 漢代の郡国制と諸侯王―徐州楚王陵の印章・封泥
一 漢代初期の王朝と諸侯王         
二 淮陰侯韓信の失脚と諸侯王
三 漢代の郡国制と東方社会―楚国の官制と領域

終 章 『史記』の歴史叙述と秦漢史
一 『史記』の取材と編集          
二 『史記』の構造と歴史観 
三 秦漢時代の国家と地域社会〔『史記』秦漢史の歴史叙述/古代専制国家の概念/秦漢時代の県社会〕

あとがき・初出一覧・『史記』篇目、『漢書』篇目・索引(文献と出土資料、事項)


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