Friday, February 9, 2018

倭の五王: 王位継承と五世紀の東アジア

Author:
河内春人 (KOUCHI Haruhito)

Publication Date:
January 2018

Publisher:
中央公論新社



Abstract:

倭の五王とは、中国史書『宋書』倭国伝に記された讃・珍・済・興・武を言う。邪馬台国による交信が途絶えてから150年を経て、5世紀に中国へ使者を派遣した王たちである。当時、朝鮮半島では高句麗・百済・新羅が争い、倭もその渦中にあった。本書は、中国への〝接近〟の意図や状況、倭国内の不安定な王権や文化レベル、『古事記』『日本書紀』における天皇との関係などを中国史書から解読。5世紀の倭や東アジアの実態を描く。

Table of Contents:

序章 四世紀後半の東アジアー倭国「空白」の時代/

第1章 讃の使節派遣ー一五〇年ぶりの対中外交/

第2章 珍から済へ、そして興へー派遣の意図と王の権力/

第3章 倭王武の目指したものー激動の東アジアのなかで/

第4章 倭の五王とは誰かー比定の歴史と記・紀の呪縛/

終章 「倭の五王」時代の終焉ー世襲王権の確立へ

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